感染症と世界史

読もうと思った理由

新型コロナウイルスの蔓延が進む今、感染症と人類はどのように影響しあってきたかを知りたくなった。そこで今回は河合塾で世界史を教えている神野正史さんの「イラスト図解 感染症と世界史」を読んでみた。

2つの気づき

感染症との闘いの始まり

感染症との闘いは人類が農耕定住社会になった1万1000年前頃から始まった。この頃から人類は定住を始めますがそのために集落やその周辺には排泄物が肥料として溜められ、余剰食糧が貯蓄されるようになります。すると排泄物には寄生虫が、貯蔵食料を狙うネズミ、そのネズミに付着したノミやダニがそれぞれ現れ始めます。これらの生き物によって感染症が発生する温床になっていったのです。

感染症は交流の中で世界をめぐる。

さて、人類が国を作り始めると自然と国同士の貿易や人々の移動といった交流が生まれます。代表的な交流の道としてはシルクロードが挙げられます。古代ヨーロッパと古代中国がそれぞれの特産品をシルクロードを通じて交易がなされました。しかし、その際感染症も西から東へ、東から西へ移動していったのです。古代中国からはペストが古代ヨーロッパからは麻疹、天然痘それぞれ移動したのでした。これによりそれぞれの地域では多大な人口減少が起きたそうです。また、大航海時代になれば感染症は船に乗り世界各地へ移動していきました。移動先の環境に適応した新しい感染症も生まれたようです。

感想

先史から人間と感染症は闘い続けているのだと理解できた。感染症の影響は人類にとって大きいと感じた。本書によれば世界大戦を終わらせたり、大帝国を滅亡させたり、労働者の権利を生み出したりとさまざまな歴史の陰に感染症は潜んでいる。今はコロナウイルスが世界中で猛威を振るっているが歴史から読み解くに全く珍しい事態ではないと確信した。いつの世も感染症には厳重に注意すべきなのだろう。しかし、今の私たちは自然界が生み出す災厄に対して危機感が低い。いつも清潔な環境に身を置いているためだと思う。今こそ過去に学び、感染症とうまく付き合っていく必要がある。

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