ヒマな奴ほど戦っている

私は精神疾患を患って11年になります。

11年間いろいろ嫌な思いをしてきました。

この嫌な思いをちょっと紹介してみようかと思い、このブログを書いています。

なぜ、紹介するかというと同じ思いをしている方に「その思いをしている人はあなただけじゃない。」と伝えたいからです。

「なんで自分は他の人と違うのか」精神疾患の方はこんなことにとても悩みガチな気がします。

かくいう私もそんな悩みを抱き続けてきました。

でも、実は多くの精神疾患を患っている人は大抵みんな同じことを感じて同じことで悩んでいるのです。

ただ、精神疾患のことをよく知らず、また同じ悩みを抱えている人がいると気づいていないだけです。

だから、私はこのブログで自分の悩みを暴露してちゃんと似た悩みを抱えた方がいると知ってもらいたいのです。

まあ一種の実験みたいなものなので、ちょっと読んでみて「ああ、こんな悩み持っている人いるんだな」と思ってもらえれば実験成功になります。

今回の悩みは「ヒマ」について述べてこうと思います。

精神疾患を患うと今までできていたことができなくなります。

集中力がなくなり、仕事や勉強がはかどらない。

意欲が無くなり、生活が成り立たない。

…などいろいろなことができなくなります。

具合が悪ければ長い間、休む必要が出てきてヒマな時間を過ごさなければならなくなるでしょう。

その休んでいるときは何もできず、ヒマな時間です。

一般的にヒマな時間がたくさん取れるなんて良いことのように思うかもしれません。

しかし、精神疾患の方にとってヒマな時間とはとてもツライ時間になることがあります。

なぜなら、余計なことを考え過ぎて頭がおかしくなるからです。

だって、考えてみてください。

今まで日々の多忙に時間を費やしてきた方が急に何もすることが無くなって何時間も何日も布団にくるまっている生活を強いられたらどうなるでしょうか?

まず、最初はやっとゆっくりできると思えるかもしれません。

しかし、そのうち動けない自分が情けなくなったり、自分がこんな寝込んでしまって周りに迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちが出てくるでしょう。

私も体調が優れなくて長い間ぼーっとしていると

「自分はなんで生きているんだろうか」

「自分は本当はこの世に不必要な存在なんじゃないか?」

「もう、このまま朽ちて死んでくんじゃないか」

なんて元気なときは考えることの無い嫌なコトばかり考えてしまいます。

また、私が病気が良くなってきていざ社会復帰しようかなというときにヒマな時間があるとよくわからない脅迫観念に襲われます。

自分は仕事もせずお気楽でまわりの人々みんなは苦しく仕事をしている。

なんて自分は怠惰なんだろうか、申し訳ないとか感じないのか?

そんなよくわからない思いが胸の奥底から現れ頭の中で暴れていくのです。

まあ、冷静に考えれば病気が悪いのであって自分ばかり責められる覚えはないわけですが。

でも、ヒマな時間があるとそういうよくわからない思い込み、妄想に襲われるのです。

だから、精神疾患の方がヒマそうに休んでいても「気楽そうでいいな」なんて考えてはいけません。

気楽そうに見えて自分の内側でめちゃくちゃ戦っているのですから。

その戦いはとても無意味ですが非常にたちの悪いものなのです。

そんなめちゃくちゃ戦ってめちゃくちゃ傷ついているということを察してそっとしておいてあげてください。

それが回復の一歩だと思います。

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