自分が病気だということを忘れる男

「あ、そういえば自分統合失調症だったんだな」

最近ふっとそう感じることが増えている。ほんの二、三年前は毎日病気のことばかり考えて

「どうしたら普通になれるんだ(焦り)」
「どうしてこんなに苦しいの(涙)」

いつも病気の事ばかりに気を取られていた。

しかし、今は病状も安定していろいろ自分のやりたいことにチャレンジできるようになった。

すると、病気のことを考える余裕がなくなってきたのか、自分が病気持ちだという自覚が薄れているように感じる。

以前あれだけ頭の中でくるくる回っていた考え事がいつの間にか消えているのだ。

あまりにも考えすぎてもはや病気のことを考えることが普通になったのか?

とも疑いましたが、どうやら違うよう。

病気以外の楽しいことに目を向けたことで病気に関する悩みに目がいかなくなったって感じ。

つまり、病気に関して悩むことに時間と労力をかけられなくなったのだ。

さらに病気の症状があまり気にならなくなったのもある。

少し具合が悪ければすぐ休んで無理をしないようにしているし、万が一「ヤバイ」状態になってもどう行動すれば病状をが改善するかなんとなく対処法もわかってきた。

だから、そんなに病気に対して色々悩むことがなくなった。

とはいえ、気を抜きすぎて調子に乗って体調を崩す可能性があるからある程度警戒はしているけどね。

なんというか病気との付き合い方、折り合いの付け方がうまくなったのだ。

もはや、慣れっこになってしまった。

統合失調症は一生治ることはない病気。

いつどんな時に再発するかわからない。となれば、「治す」だとか「元通りになる」なんてことに固執しない方がいい。

100%元通りなんて無理な話。

だったら、「どうやって付き合うか」「どう共存するか」ということを考えた方が建設的だ。

私はそのことに思い立っていろいろ思考錯誤してきた。

毎日自分の調子を記録したり、日記書いたり、朝散歩や運動の習慣を身につけたり、いろいろな「良さそう」なことを試してきた。

その結果、病気であることを忘れられるくらいになった。

少なくとも昔より生きやすく、幸福だ。

病気に対して悩むのではなく、どうしたらもっと楽しく生きられるか?
病気持ちだけど幸せに生きるにはどうしたらいいか?

そんなことを考えれるようになってきた。

もしかしたら、また病気が暴れ出すかもしれない。でも、今の自分なら、きっとなんとかできるだろうという自信もある。

それがなんとも誇らしい。昔の「精神疾患だからもう人生終わり」なんて考えていた自分が「精神疾患でも幸福だな」と思えているのだから。

今後は精神疾患で苦しんでいる人のロールモデル、生き方のお手本にでもなれたら幸いだな。

そういったことを発信したい。

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