読もうと思った理由
変化の激しい社会に適応するためには「知的生産」が重要だと思い以前から馴染みのある佐藤優さんの「調べる技術 書く技術」を読んでみた。
概要
内容としては、第一章でなぜ今の世の中で「知的生産」が重要なのかその理由について著者の考えを述べています。次に第二章で「知的生産」の材料となる情報をインプットする方法について、第三章ではインプットした情報を実際知的生産につなげるアウトプットの方法をそれぞれ解説しています。最後にそれら「知的生産」を行う環境をどう整えるかインフラ設備について具体的なヒントを挙げています。
第一章まとめ
AI技術が発達した社会で生き残るにはアイデアをつくるなど人間固有の知的活動を行う必要がある。
AI技術が発達すれば今まであった仕事が無くなる。最近よく耳にする話ですね。AI(人工知能)といかに付き合えばよいか今の我々には全く想像できません。このことについて著者である佐藤氏は上記のように「人間固有の知的活動」が生き残るカギだと述べています。「人間固有の知的活動」とは平たく言えば「アイデア」を生み出すことなどが挙げられます。どうやったら上手くいくか、付加価値を生み出せるかなどが「アイデア」になります。AI は基本的に指示されたことしかできません。人間はその指示されたことをどう良いものに改善できるか「アイデア」を考えることができるのです。ここでAIと差をつけなければ仕事を奪われてしまうでしょう。その「アイデア」を生みだすために著者は
知的生産の根幹をなすのはアイデアであり、それは世の中の流行を見抜く眼力や柔軟な発想力、あるいはもっと根源的な人間力があれば発揮できるもの
と述べています。そして、ここの根源的な人間力とはインプットとアウトプットの繰り返しによって身につけられるのです。
第2章インプット
では、インプットの仕方はどうやればいいのでしょうか。まず初めは基礎的な知識・教養を身に着けたほうがいいと著者は勧めています。手始めに高校レベルの知識を身につけましょう。日本史A、世界史A、政治経済・数学ⅰ・Aの教科書を使って学びなおす。これが一番確実だそうです。また、新聞を読むことも勧めています。新聞の場合、時間が無ければ「新聞ダイジェスト」の購読するのがおすすめとのこと。
第3章アウトプット
では、インプットした知識はどうアウトプットすればよいのでしょうか。著者はノートに手書きで書き記すことをお勧めしています。これが最もシンプルで実践しやすく確実に知識を記憶にしっかり定着させ、必要な時に正しく引き出せるのだそう。例えば本を読んだ際は重要だと思った文章をノートに転記してそこに一言コメントを入れる。手を動かすことで脳に知識を染み込ませるのだ。
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