私の歩んだ11年。統合失調症を振り返る。

私はなんだかんだ11年くらい統合失調症を患っています。

私が病気を発症したのは15歳で高校入試を間近に控えていたころです。

今思えば若い時期にえらい酷い目にあったものだな、と感心してしまいます。

15歳なんてまだまだ何も知らないひよっこもいいとこ。

これから青春が待っていると淡い希望を抱いていたように思います。

しかし、夏休み明けから急に症状が現れ始めたようです。

発症

もう、昔のことで記憶も曖昧、というよりあまり思い出したくないことばかりだったのでしょう。

記憶がすっぽり抜けている感じです。

ただ、めちゃくちゃ胸糞悪いイメージだけが尾を引いていることだけは確かです。

そんな感じですが当時のことを家族に聞くと「集中力がなくなり、ぼーっとして感情が無くなった人形のようになっていた」そうです。

おそらく、統合失調症の陰性症状が色濃く出ていたのでしょう。

なぜ、病気を発症したかは確実な答えは出ていません。

ただ、私の家系はそういったメンタルに問題を起こしてしまう方が多くいたので遺伝的な要因もあったと思います。

それに家庭の問題、学校でのいじめ、進学に関するプレッシャー、思春期特有の悩み、それはもう多くのストレスが重なり合って負担になっていたようです。

そういった影響で私はおかしくなってしまいました。

何かしようにも集中できない、まわりの視線が気になる、今まで興味のあったものも関心を持てなくなる、さまざまな症状が一気に現れ私を襲いました。

まわりから見ても私が完全に異常事態を起こしているのは明白。

すぐさま精神病院に運ばれ入院しました。

入院

入院したとき思ったことは「もうまわりのプレッシャーを感じなくて済む」という安心感、それと同時に「自分は完全に壊れたんだな」という確信でした。

入院生活は・・・何とも暇でした。

まあ、入院以前は頭の中がぐしゃぐしゃになるほどいろいろヤバいことばかりしていたので「暇」を取らせて休む必要があったのでしょう。

暇な時間は最初、高校受験の勉強をしようと思っていました。

しかし、集中できない上に勉強内容が何も理解できず、ただただ呆然と過ごしました。

本も読もうかと読んでみてもなんかしっくりこない。

他の入院患者の方と話してもなんだかうまく話せない。

そう、自分がまるでこの世にいない感じがしました。

現実感が無いんです。

自分が自分と認識できなかったように感じます。

自分と同じ顔してる誰かの生活をみてる気分でした。

そんな感じにただ、早く時間がすぎないかと思いながら過ごしていました。

半年くらい病院で過ごして退院した後、残り1か月の中学校生活を過ごしました。

まるで世界が変わってしまったような気分でした。

以前は仲良かった友人をみてもなんか自分と関係のない人のような感じでした。

世界から色が無くなったように灰色の生活でした。

まとめ

発病~中学卒業の期間はこんな感じでした。

すっかり私の世界は狂ってしまいました。

まあ、本当におかしかったのは私だと思いますが。

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