「お菓子作りは最高の作業療法である」
作業療法とは文字通り、さまざま作業活動を行いストレス解消や集中力の向上などを行うことです。
作業療法にはいくつか種類がありますが、私が12年間いろいろ試した作業療法の中で一番自分にしっくりきたのは「お菓子づくり」でした。
なぜ、お菓子づくりが良かったかというと
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「作業に没頭できること」
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「分量や工程を確実にこなせばある程度のモノが作れる」
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「工程がレシピとしてまとめられているのでいちいち次の行動で迷わない」
などが挙げられます。
特に統合失調症のわたしにとって「作業に没頭できること」や「次の行動が明確にわかること」はとてもありがたかったです。
なぜなら、作業に没頭することで「妄想」や「幻聴」、「反芻思考(嫌なことを延々と繰り返し考えること)」を抑えることができたり、次の行動が明確にわかることで戸惑いや集中を途切れさせることなく気持ちよく作業ができました。
オススメのお菓子3選
さて、ここから作業療法にもってこいのお菓子を3つご紹介したいと思います。
①「パウンドケーキ」
まずはじめにご紹介するのは混ぜて焼くだけ「パウンドケーキ」です。
パウンドケーキの良いところは
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分量や材料がわかりやすいこと
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基本、計量してから順序よく混ぜて型に流し込み、オーブンで焼くだけでできること
などが挙げられます。
パウンドケーキは基本的に無塩バター・薄力粉・砂糖・卵・ベーキングパウダーの5種類の材料で、できています。どの材料もありふれた材料で入手も簡単。しかもそこまでお金がかかるものでもありません。
また、分量もだいたい無塩バター:薄力粉:砂糖=1:1:1に卵を2個くらいとベーキングパウダー少々で、できてしまいます。詳しいレシピはネット上にいくらでも載っているので作り方はそちらを参考に探してみてください。
作り方も基本混ぜて焼くだけでそうそう失敗しないと思います。
作ってみると案外簡単で驚くかもしれません。わたしはパウンドケーキをつくって「あ、お菓子作りっていいな」と感じました。
②クッキー
次にご紹介するのはお菓子の代名詞「クッキー」です。
こちらも基本混ぜて焼くだけで出来上がります。ただ、最後に型で形を成形する必要があるのが楽しみであり、ちょっと大変なところです。
クッキーの材料は基本的に薄力粉・砂糖・無塩バター・卵黄の4つ。こちらも混ぜ合わせて少し冷蔵庫で冷やしてから形をつくってオーブンで焼けばできあがり。
こちらもレシピはネット上や料理本によく載っています。
パウンドケーキより最後どのような形にするかで少し自由度がありますので「ただ、機械的に作業をするだけでなく少し遊び心を入れたい」という方はクッキーをつくることをオススメします。
型で抜くのもあり、包丁などでカットしてみるのもいいでしょう。
③チーズケーキ
最後にオススメするのは「チーズケーキ」になります。チーズケーキなんて聞くと「そんな難しいもの作れるのか??」と不安になるかと思いますが、ベイクドチーズケーキなら意外と簡単に作れると思います。
なぜなら、ベイクドチーズケーキは「混ぜて焼く」だけでできるからです。
材料はだいたいクリームチーズ・生クリーム・卵・砂糖・小麦粉・レモン汁の6つになります。
この材料を順序を守って混ぜて型に入れ、オーブンで焼けばベイクドチーズケーキの出来上がりです。
ベイクドチーズケーキは見た目もおしゃれで作ってみると「お、こんなしっかりしたお菓子作れるんだ」と自信がつくと思います。
また、ベイクドチーズケーキは混ぜた生地の一部を取り出し、抹茶の粉やインスタントコーヒーの粉を混ぜてから元の生地に混ぜ込むと色鮮やかな「マーブルチーズケーキ」にもなり、工夫しがいが出てきます。
最後
お菓子作りは精神疾患の方の作業療法としてもってこいだと私は思います。なぜなら、作って楽しい。できて嬉しい。食べて美味しい。とさまざまな喜びがあるからです。
精神疾患の方は日々そんな感情を忘れてしまいがちなので、お菓子作りを通して日々の生活に多くの喜びを感じましょう。
喜びを感じることができれば、きっと病も治っていくでしょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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