今回はわたしが大事な人に死なれる前にやっておいてよかったことをご紹介したいと思います。
「死ぬ前にしておかないと後悔すること」のように人が死ぬ前に「やっておけばよいこと」を紹介する本が一時期流行ったように思う。
確かに死ぬ前に自分の人生に悔いを残さないというのは重要だろう。しかし、それと同時に自分の大事な人と死に別れるときに後悔しないというのも重要だと思う。
だって生きている限り誰かと死別することは当たり前のように起こる出来事だからだ。
さて、死別する前に大事な人に何をしてあげると後悔が少なくて済むだろうか?
わたしの経験から思うにそれは「あなたは私にとって大切なんだよ」としっかり伝えておくことだ。
わたしは5年前に祖母を、3年前に姉をそれぞれ亡くしている。
この二つの死はわたしにとって「生前にもっといろいろやってあげればよかった」と後悔する度合いがだいぶ違う。
その違いが「あなたはわたしにとって大切だ。愛してる」と伝えられたかどうかだ。
祖母は末期ガンで長い間苦しんだ。闘病中の祖母にわたしは頻繁に見舞いに行って「元気になってね」「大好きだよ」っと自分の嘘偽りのない言葉を伝えた。
祖母はわたしが幼い頃よく面倒を見てくれたし、寂しがり屋なわたしにいつも一緒に付き合ってくれた。そんな祖母がわたしは大好きだった。
だから、亡くなる直前まで必死に自分の愛を伝えた。
だから祖母が眠るように天国に旅立った時、悲しみや寂しさを覚えたが、そこまで引きづらなかった。自分の中でちゃんと整理できた。
一方、姉にはろくに自分の想いを伝えられなかった。姉は精神疾患を患い死ぬ数年前から病院に入院していた。だから、あまり頻繁に会えなかった。
姉との仲はそんな険悪なものではなかった。2歳しか年が離れていなかったし、好きなアニメや漫画の話で意気投合する、そんな仲良しな姉弟だった。
でも、姉は精神を蝕まれある日突然いなくなった。
本当に突然だったのでわたしは自分の想いを伝えられなかった。
伝える間も無く、逝ってしまった。
もしかしたら、わたしがしっかり自分の想いを伝えていたら、あんな最後は遂げなかったかもしれない。
そう思った時わたしは嗚咽を吐きながら崩れ落ちた。この時は祖母の時とは違いとんでもなく後悔してしまった。自分の想いを正直に伝える大切さを痛感した。
以上の二つの死の経験からわたしは残される側が後悔しないためには「愛してる」「大事に思ってる」そう伝えることが大切だと思った。
みなさんも大事な人には「大事だよ」っと伝えてあげてください。
じゃないと後悔が大きくなりますので!
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