「なぜだ・・・」
わたしはその時頭を抱えていた。いつもならすんなりできることができなくて困惑していた。
つまり、「本が読めなかった」のだ。いつもなら興味のある本に無我夢中でかぶりつくこのわたしが、なぜかその時読む気になれなかった。
とはいえ、読書したいという気持ちはあった。しかし、腰が重い。
思考では「本を読もう」と思っっているのに「本を読む」という行動に移せない。
そこでわたしは以前覚えた技法を使ってみることにした。
その技法とは「2ミニッツ・スターター」だ。
技法の内容は以下の通り。
1. タイマーを2分にセットする
2. タイマーをスタートさせ、課題に取り組む
3. タイマーが鳴ったら作業をストップする
4. 2秒以内に、以下の3つのどれかを選択する
A:このまま制限時間を設定せずに同じ作業を続ける
B:同じようにタイマーをセットし、次の2分間は別の作業に取り組む
C:作業を止めて休憩する
今回のわたしの課題は読書すること。
わたしは早速読みたい本を机に置いてタイマーを2分にセットし、その技法を忠実に実行してみた。
「2分間も作業できるか?」
最初はモヤモヤしていたがいざ、タイマーをスタートさせると本の字面を追い始めることができた。
そして、2分後タイマーが鳴る。
読書を一旦ストップして次にどう行動するか考える。答えは一択だった。
「今面白いとこだから読書を続行しよ。」
また、字面を追い始めた。
そして、ハっと気づくと45分間以上読書に集中していた。正直驚きだ。始める前は「あーでもない、こーでもない」とウジウジ悩んでいたのが嘘のように集中して読書ができた。
やっぱり、行動さえ始められれば意外と成果は得られるものだ。
要は重い腰を蹴っ飛ばすことができればなんのことはない。
もしも、あなたが「やらなければならないけど始められない」と感じているなら、タイマーを2分セットすることをおすすめします。
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