HSPと発達障害
最近、よく耳にするようになった「HSP」と「発達障害」。
どちらも日々の生活の中で「生きにくさ」を感じてしまう大きな要因となっている。
わたしも実を言うと「HSP」と「発達障害」の気がある。
専門家に見てもらったわけでもないので確証があるわけでもないがHSPや発達障害のテストなどをやると「かなり当てはまる」か「可能性が高い」になる。
まあ、「HSP」「発達障害」のグレーゾーンにいる自覚はある。
そんな私だから昔から「生きにくい」と感じることが多かった。
集中力が散漫だったり、光や音などに過敏だったりと「他の人とは明らかに違って」いることが気になって苦しかった。
でも、ここ最近そういった「生きにくさ」に対していろいろ試行錯誤してきた成果なのか、環境が良いのかだいぶ「生きやすく」なってきた。
でも、やっぱり自分の「生きにくさ」がなぜ起きていたのか?今の生きやすさを更に良いものにするにはどうしたら良いのか知りたくなった。
そこで先日手に取ったのが『HSPと発達障害 「空気読みすぎさん」の能力 「空気読まないさん」の能力』だ。
この本はご自身もHSPや発達障害に苦しめられた経験のある浜松医科大学名誉教授の高田明和さんが自身の経験や医学博士としての知識などをもとにどうしたらHSPや発達障害を持つ人々が生きやすくなれるか解説しています。
気づき
私がこの本を読んで気付いたことはHSPや発達障害のよる生きづらさを解消するためには
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自分を知る「自己認知」
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生きづらさを解消する「対処法」
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自分の生きづらさを生かす「活用法」
この3つが大切だということだ。
自己認知
まず、自分の生きづらさがどういうものか理解すること、「自己認知」が大切だと著者は述べている。
なぜなら、HSPや発達障害は人によって「生きづらさ」が千差万別で個人差が大きいのが特徴。
だから、自分がどういったことが苦手だとか、生きづらいと感じるかを理解しないとどのような対処を行なっていいかわからず、現状から抜け出すことができない。
もし、自分が光などの刺激に弱いHSPなら対処法としては「刺激を避ける」ことや「目をつむって休む」などが考えられる。
何はともあれ、自分の生きづらさの特徴を掴むことが先決だ。
対処法
次に対処法だが、これはまず自己認知を行っう必要がある。その上で自分に合った方法を模索する必要があるのでこの場で「こうしたほうがいい」とは紹介できない。
ただ、HSP・発達障害の方に共通して大事なのは「ぼんやりすること」だと著者は主張している。
一般的に刺激を受けすぎて疲労が溜まると生きづらさは余計悪化する。
そこで自分自身が疲れすぎないようにするためこまめに「ぼんやり」と過ごすことが大切だ。
刺激を限りなく少なくすることで少なくとも症状の悪化は防げる。
活用法
最後に自分の生きづらさを活用するについて。
「実はあなたの生きづらさは役にたつ」と著者はいう。
なぜか?
それは今の世界を豊かにしてきたのはHSPや発達障害を持った人たちの活躍にあるからだ。
アインシュタインやモーツァルト、ゴッホといった偉人の多くはHSPや発達障害を持っていた可能性が高い。
もし、偉人たちがそういったものを持っていなかったら今の世の中は存在していない。
ある分野で活躍している人は自分のHSPや発達障害と折り合いをつけることで特異な才能や個性を発揮してきたのだ。
決して「過敏すぎること」や「集中できないこと」などが負い目になるわけではない。
むしろ、そういった人との違いを生かすことができればそれはあなたの「大事な財産」だ。
そのことに気づけたのはこの本を読んで本当によかった点だろう。
まとめ
わたしは今まで他人と違う自分の気質や特徴に負い目を感じて生きてきた。
しかし、この本を読むことでむしろそういったマイナスだと思っていた部分が「大きな財産」になることがわかった。
今後はそのHSP・発達障害をある種「天から授かったもの」と考え直し、自信を持って生きていきたい。
この本は「生きづらさ」を「生きやすさ」に変えてくれるそんな本でした。
生きづらさを持つ人は必読!
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