「やみつき二郎」というハンバーガー

「カランカラーン」

鏡ばりのドアを開ける。涼しいクーラーの風が流れてくる。

「オアシス」

まさにそんな言葉が当てはまるようなカフェ。お腹の空いた八月の正午。

席につき、メニューをめくると1枚目のページ裏にそれは載っていた。

「やみつき二郎」

「・・・ラーメン?」
最初はそう思った。しかし、それはどうみてもハンバーガーだった。
近くのラーメン屋さんとのコラボ商品らしく、バンズに二郎系ラーメンの具材を挟んだ商品のようだ。

「オモシロイ」

とっさにわたしの直感がそうニヤリと告げた。その直感にわたしは同意し、「これを食べよう」そう決めた。

店員さんを呼び、早速注文する。

その数分後、「やみつき二郎」はわたしの席にやってきた。

「なじゃこりゃ?」

それはハンバーガーというにはあまりにも無骨だった。大きく厚く、そして食欲を刺激するチャーシューが存在を主張してくる。

「これはジャンキー!!」

匂いに誘われ、大口を開けてかぶりついた。噛んだ瞬間溢れ出す二郎系ラーメンの味。そして硬めのバンズの重量感。

「う、うまい」

いわゆるマ◯ドナルドのハンバーガーとは違う美味しさがした。噛むたびに肉と野菜とパンのバランンスの良い食感と旨味がたまらなく神経を通って脳に「快感」となって流れ込む。

「あ〜〜〜〜幸せ!」

そう心から思えるハンバーガーだった。ものの数分で平らげてしまった。もっとゆっくり食べたかったが口と喉が制御できずにいたのだ。

「ごちそうさま」

お腹も満たされお会計。
1000円のハンバーガーは高めな気がしたが、この満足感なら文句なし!

#ご当地グルメ

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