人生最大の失敗

こんばんは、ダイダイです。今回は私の人生最大の失敗について語りたいと思います。
私の人生最大の失敗は、12年前に統合失調症を発症して始めの8年くらい病気を治し、普通の人間になろうと努力したり、悩んだ事です。

最初、病気だと診断されたとき正直自分の人生は終わったと感じました。

だって急に訳のわからない病だと医者から宣言され、「自殺しないように」なんて言われたら、当時15歳の少年からしたら「自分の人生もうどうにもならないんだろうな」と思ってしまうのは仕方ないでしょう。

それから、4年は苦しい毎日でした。病気の症状で今までできたことが全くできなくなり、不自由な日々でした。勉強しようなら気は散る。ふっと気を抜くと「お前は欠陥品」だと自己否定の思いに打ちひしがれ、苦しい。
日によって眠くてたまらなかったり、全然眠れなかったり…。

最悪な日々に毎日辟易としていました。

その日々の中でも「病気を治して普通の人間になろう」ともがいていました。

副作用の出る薬を無理やり飲んでなんとか自分を正気にさせたり、自分のうまくいかない事を紙に書き出し、「直せ、直せ」と念じて発狂してみたりとなかなか今振り返ると痛々しい努力を続けました。

まあ、結局病状はそんなに回復せず、大学に入学して「何か病気以外にも時間を使おう」と思い、読書に執着していきます。

色々な本を読むうちに「意外と世の中には辛い境遇にあった人は大勢いる」とか、「病気を治すためには〇〇をするといいのか」などといった知識と見識を手に入れました。

そのうち本を大学4年間で600冊ほど本を読み、少し自分に自信を持つようになり、少し人生が好転したかに見えたのです。

ところが大学卒業後、就職先でひどいパワハラ、暴力にさらされ1ヶ月で仕事を辞めました。

それから、病気も悪化してしまいまた辛い時期に突入。

少し旅にも出ながら心身の回復に専念することとなります。

その頃、精神科医で作家の樺沢紫苑先生の「感情コントロール術」という本に出会い、「病気と戦ってはいけないこと」「まずは病気である自分を受け入れることが大切」だと知りました。

それから、自分の現状を把握するために「3行ポジティブ日記」を始めたり、朝散歩を習慣に取り入れたりして無理のない範囲で行動していきました。

すると、あんなに酷かった病気に対する考えが変わっていきます。

病気とは警報器のようなもので発症する以前の自分の問題行動を正させるきっかけにすぎない。まず、病気になった理由を突き止めてそれを改善するためにできる範囲で行動することが大切だったのです。

だから、病気になって「人生終わり」ではないのです。むしろ、新しい自分に変わるチャンスなのだと。

そのことに12年前に気づいていれば、もっと早くに病状も安定していたのではないだろうか、少し残念です。

しかし、病になって私は普通とは違うかもしれないけどそれでも今は幸せな日々を過ごしています。

病を治そうと思い、焦ってしまった結果、治療が長引きましたが、今から思えばその失敗は間違いなく今の自分の糧になっているのです。

人生最大の失敗は人生最大の学びでしたー。

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