情けない男の独白

最近、自分のことを「情けない」と思う日々が続いている。

なぜ、こうも自分を情けないと思ってしまうのだろうか?

それはおそらく同年代の友人知人と自分を比べてしまうからだ。

私は病気持ちで身体も強くないのでそんなに働けない。

三年くらい前にフルタイムの正社員として働いてみたがまるで仕事にならなかった。

新卒で入社した会社を2か月で辞めてしまったくらいどーしようもない人間だ。

それから親のすねをかじって一年間意気消沈して過ごした。

二年経ってやっとアルバイトを始めたわけだがまったくもってうまくいかなかった。

正直人に胸張れるような人間ではなかったように思う。

三年経って農業法人で働き始めたり、実家の家業を手伝ったりして少しは働けるようにはなった。

それでも正社員として働いてる同年代に比べたらそんなに仕事をしているわけではない。

ある程度時間が無いと自分の体調を整わせることができないし、無理もできない。

幸い、実家の方は余裕があったので生活に今のところ支障はないが将来的なことを考えると不安は募る。

それでも自分はまだまだ幸福な方だとは思う。

病気の状態も安定してきているし、自由な時間もある。

そんな時私の胸に沸き上がるのは「何とも言えない同調圧力」だ。

「世間一般的に20代の男はもっと仕事をするべきだ」

「もっと苦労しろ」

「もっと頑張れ」

「まわりの友人知人はもっと頑張って苦労してるんだぞ。お前だけ楽していいのか。」

そんな正直訳の分からない言葉が頭の中を占領していく。

自分で自分をバッシングしてしまう。

なぜか自分はみんなが苦しんでいたら自分も苦しまなきゃいけないと考えてしまう。

おそらく自分で自分のことを「情けない奴」だと認識しているのだろう。

みんなと同じことができないならそれはもう酷い欠点で「情けない」と思ってしまう。

でも、私の人生をどうして周りと合わせなくちゃいけないのか。

周りが苦しんでるから自分も苦しまなくちゃいけない道理はないはずなのに。

私は怖いのかもしれない、「お前ばっかり楽して、いい身分だな」と非難されることが。

どうしても後ろめたさが出てしまう。

しかし、自分も頑張ってることたくさんあるから、そんなにバッシングしてもらっても困る。

自分の中の「バッシングしたがる奴」とどうにか決着をつけないとこの苦しみは取り除けない。

そのためにないができるか、考えたい。

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