先日、地元大町温泉郷にあるラーメン屋さん「麺処 やまびこ」に行ってみた。
店主がドイツでお店を出店した方とのことでなかなか奇妙な期待を持って入店。
お店は大町温泉郷の外れの「ふる里工芸館」なる宿泊施設の中にあった。ホテルの食堂をそのまま利用しているようだ。
入ると店主の奥方でしょうか女性の店員さんが気持ちよく挨拶してくれた。
はじめカウンターで料理を注文し、整理番号札をもらい席に着く。
さて、今回私が注文したラーメンは「汁なし二郎」と「シュウマイ」。
汁なし二郎?一見どんなラーメンか想像がつかない。汁なしのラーメンなら「まぜそば」だとか「汁なし坦々麺」なんかが聞いたことがある。二郎というと、もやしやニンニク、チャーシューがてんこ盛りのラーメンを想像する。
しかし、「汁なし二郎」??果たしてどんなラーメンか?
そして、きた!
これが汁なし二郎!!
見た目は二郎系ラーメンだがスープがとても少ない。茹で野菜がこれでもかっと乗せられ、分厚いチャーシューが存在感を放っている。
非常に美味そうである!!
では早速、実食タイム。
具が多いので麺を掘り起こす。「お、麺発見」なかなかの太麺である。さて、すすろう「ズルズル」。
口の中で何かが爆ぜた。「うまーーーーーーーーー」まさに旨味のカーニバル!小麦粉の旨味、スープの旨味、ニンニクの旨味、肉の旨味、野菜の旨味。
すべての旨味が口の中で音楽を奏でながら踊り出す。一口食べるごとに旨味を感じる脳神経が交通渋滞を引き起こす情報量の多さ…。
何が言いたいか?
絶品である。
食べれば食べるほど旨味が、口に広がり幸福感を生み出す。
しかし、パンチが効いているのに何故だろう。後から不快な重さ、しつこさがこない。
「このラーメン、化学調味料不使用なんです!」
女性店員が堂々と言い切る。
化学調味料、不使用??
だから嫌な味がしないのか!そうか、そういうことか!!自然が生み出す旨味だけで勝負しているのだこのラーメン屋は!
これだけの旨いラーメンを作るのに化学の力を使わないのには敬意を称する。
そしてすべてのラーメンをお腹に収めたとき、私は思わず「また来ます」と言っていた。
しかし、寂しいかな。この汁なし二郎は期間限定商品だった。
もう二度と食べられないかもしれないのだ。
また、会えたら、また会いたい
そんなラーメンでした。
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