今回は精神科医の樺沢紫苑先生の書かれた「精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術」についてまとめてみました。
まとめた理由
まとめた理由しては私の親友が「うつ病」を発症して苦しんでいる姿をみて、「何か改善させる方法はないか?」と思ったからです。ですので、今回の文章は私の親友に向けての助言する形で書いてみようと思います。
この本を読んでの気づき
①病気と闘ってはいけない
この本の大前提として「闘病してはいけない」と主張しています。これを聴くと疑問を抱く方が多いと思います。「いやいや、病気治すんだから、闘病しないと」そう思うのが普通かもしれません。
しかし、著者の樺沢先生は「病気と闘ってはいけない」と強く主張しています。実は病気が治りにくい人には大きな特徴があります。それは病気を敵視して病気と闘ってしまうことです。「この病を治して元通りの生活に戻りたい」そう願ってしまうのは仕方のないこと。しかし、病気と闘うことは病気を悪化させる可能性を高くしてしまう行為なのです。
なぜ、病気が悪化させてしまうのか?それは闘うということは身体にとって大きな負担、ストレスがかかるのことだからです。そのストレスが病気を悪化させてしまう要因になるので「闘病」はしてはいけないことなのです。
懸命に病気を治そうとすると逆に病を悪化させてしまう、なんとも皮肉な話です。では、どうすれば病気を治すことができるのでしょうか?そこで気づき②に続きます。
気づき②病気を受け入れることが治療の第一歩
闘病してはいけない、ではどうするか?
それは、病気を「受け入れる」、受容することです。大抵の人は病に対して「早く元通りに生活したいから完治させたい」と思います。しかし、そこで焦ってはいけません。そもそも、病になったのは「生活習慣」が原因の場合が多いでしょう。私の親友もうつ病になったのは不規則な生活を長年送っていたからだと思います。そんな生活に病気が治ったからと戻ってしまえば、再発する可能性は高いでしょう。そうではなくて病気になった自分自身を振り返り、改善するのが先決です。
その時必要なのが「受容」です。病気になった自分を受け入れ、「自分は病気」と冷静に状況を把握しましょう。病気を受け入れることができると良いことがいくつかあります。
例えば、精神的に楽になることが挙げられます。受容する前は「闘うモード」で日々緊張していたことでしょう。しかし、受容することで心の中が「平和モード」になり、気分が落ち着きます。そうすると身体にかかる負担も減り、病気を治す免疫力も向上します。
気づき③病気で生じる感情は表現することでガス抜きしよう
病気になるとさまざまな感情が心の中に生まれてくるでしょう。不安だったり、恐れだったり多くの負の感情がとめどなくめぐるものです。いかに病気を受け入れようともそういった感情は生まれてしまいます。こういった感情はどう対処すればいいでしょうか?
著者の樺澤紫苑さんによれば「表現することでガス抜きをしよう」と提案しています。表現とは心の中に生まれた感情を言葉として「話す・書く」ことです。例えば、誰か信頼できる人に相談する、日記に自分の気持ちを書きまくるなどがあります。自分の抑えられない感情をガス抜きすることで心が軽くなり、生活習慣の改善や治療に集中することができるのです。
以上が気づきになります。
まとめ
この本を読むと今まで病気になったら、努力して治すのが当たり前だと思っていました。しかし、そうではなく、頑張れば頑張るほど治りにくくなるものだと理解した。私の親友にも「焦らず、頑張らず治す」ということを伝えたいです。なかなか最初は葛藤したり、思うようにいかないとは思いますがゆっくりサポートしていきたいです。
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