詩を書いてみての驚き

先日私がFacebook上で投稿したよくわからない文章が知人の間で話題になっていた。

正しくあろうと思うほど
正しくなれない世の中で
火災警報器が
「正常です」
そういう世界は、正常か?

この文章は私が夜布団に横になり、天井の火災警報器をみたときに思い付いたものだ。

正直、頭の中に浮かんだイメージをただ言葉にしただけで、特に意味のない言葉の羅列だった。

しかし、なんだか直感的に面白くてつい、笑ってしまったのでこれは誰かにシェアしたいとFacebookに投稿してみたのだ。

そうすると友達から「これは詩だ」とコメントをいただいたり、「自分と機械と世界の対比」といった指摘をいただいたりした。

正直、驚いた。

私のよくわからないつぶやきに何人かの人から注目を浴びている。

この文章をある人は詩だと感じたようだ。

私はよく詩をつくっているのでそう思ったのかもしれない。

でも、私はこの文章は詩にしたいと思って作ったわけではなかった。

ただ、頭の中に生まれた「何か」を文章にしてみただけだ。

だから、詩をつくった実感がなかったのでそういう指摘を受けて「これは詩なのだ」と理解したくらいだ。

また、ある人は私の文章をみて論理的に考えてくれたようだった。

「自分と機械と世界の対比」なんてどう考えたらこんな風に思いつくのかおもしろかった。

私の作った訳の分からないものに対してさまざまな人が勝手に推測していく。

まるで古代の人が作ったよくわからない遺物に対して後世の人たちがいろいろ考察して「これはUFOとの交信基地だ」「これは神にいけにえの儀式に使ったんだ」とか考えるのに似ているようだ。

つくった本人としては「なんでそこまで考えるのか?」謎である。

それと同時に自分の作ったものが誰かにとって「いろいろ推測するに値するもの」である証拠だ。

それがなんだかとてもうれしい。

自分の作ったものが誰かの頭の中に刻まれてることが、誰かに考えるだけの価値があることが、脚光を浴びているということが、とてもうれしい。

私が作ったものというのは自分の分身でその分身が興味を持ってもらえるのはなんだか自分という存在に興味を持ってもらえてるようで心が震える。

この文章をつくれて本当に良かった。

また、こういったものが生まれたらドシドシ発表して誰かに読んでもらいたい。

そして作者の思いもよらぬ発展につながることを切に願う。

創作は素晴らしい!!!

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