今回は統合失調症の認知機能障害のことについて書いていこうと思います。
統合失調症になってはや、11年と少し。今振り返ってみると最初の頃の陰性症状や妄想といった症状より少し体調が良くなってきたときに気づいた「認知機能障害」の方が長い間、私を困らせましたね。
認知機能障害とは?
「認知機能障害」とは記憶力や注意力が低下して実生活に悪影響を及ぼすとてもタチの悪い症状です。
記憶力の低下が起きると暗算ができなくなったり、作業手順をどこまでやったか途中で忘れてしまったりと仕事や家事の場面で困ります。
注意力が低下すると何か一つのことに集中できなくなったり、誰かの話を聞いていても周りの雑音に気を取られ話の内容を覚えられなかったりします。
このように統合失調症の患者さんは陽性症状、陰性症状が治まったあと、こういった症状が根強く残ってしまう方が大勢いるのです。
私も例に漏れず、この認知機能障害には今でも苦労させられています。
しかし、それでも年々改善してはいると思います。
では、どうやって改善してきたか?それを今回ご紹介していきたいです。
①本を読む
まずは注意力や記憶力を改善するのに役立ったのは読書でした。
読書(マンガや絵本を含む)は最初、注意力や記憶力が弱っている段階ではなかなかハードルが高いかもしれません。
しかし、自分の気になるテーマや好きなストーリーの本なら意外とのめり込んでいつの間にか5分、10分、1時間と読書の継続時間が伸びていきます。
私も最初は幼い頃好きだった「かいけつゾロリシリーズ(くだらなく笑える絵と文章が混ざった児童書」を5分間読むことを繰り返して少しずつ読書に身体を慣らしていきました。
「読書が5分しかできないなんて…。」と最初は落ち込むかもしれませんが、それでも5分間集中できるだけすごいことです!
本当に低いハードルから始めて徐々に読書レベルを上げていきましょう!
私も今では5年間で1000冊を超える本を読むことができています。
少しずつ焦らず、自分の読めそうな興味のある本を読んでいけば大丈夫です!!
②料理をする
次に役立ったのは料理をすることです。
料理はいろいろ段取りを考え、臨機応変に対応しなければ上手に作ることができません。
やはり料理も自分の関心のあるというか自分の食べてみたい、作ってみたい料理を作り、楽しみながらやるのが大切です。
私は甘いお菓子を食べるのが好きだったのでとにかくお菓子づくりにハマりました。
クッキー、チーズケーキ、ブッシュドノエルなどお菓子を作りまくり、楽しみながら認知機能を鍛えていたんです。
そのおかげで「この次はこう動けば無駄なく作れる。」「ここを工夫すれば後片付けが楽だ。」といったことも考えれるようになり、間違いなく認知機能は向上したと感じました。
また、お菓子を作ると誰かに食べさせたくなって初めて会う人にプレゼントすると喜ばれ対人関係に関する障害も改善するのに役立ちました。
③文章を書く
最後に紹介するのは「文章を書く」ことです。文章を書くには認知機能をフル稼働させる必要があるのでリハビリには持ってこい。
最初は日記を書いたり、自分の不満を紙に書き殴っていたり本当に楽な文章を書いていまいした。
しかし、それが自分の中に溜まったモヤモヤや気持ち悪さを吐き出せて解消するいいリフレッシュにもなります。
少しずつ自分の思い、気づき、考えをうまく書き出すことができるようになっていきました。
今でこそ1000文字の文章を30分あまりで書けるようになり、認知機能も格段に良くなってきました。
まとめ
以上の方法で私は認知機能障害を改善してきました。
まずは、自分が何が苦手なのか?それを楽しく治すにはどうしたら良いか考え対策することが大切です。
少しずつ改善してけば実生活でも困ることなく暮らしていけるでしょう!
頑張ってきましょう!
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