それは4日前の夕方だった。私は身体に異変を感じていた。
どう考えても腹痛と頭痛が起きていた。
「お腹痛いし、頭も痛いし、気持ち悪いし・・・死ぬ。」
そんなことを延々と考えること1時間、近くの病院に行くことを決意。
病院に行き熱を測ると驚異の39.9度という結果。
「もしや、コロナでは??」
そんな疑いを持ちつつ、検査を受けたが結果は陰性。
「じゃあ、この症状は一体??」
CTスキャン、レントゲン、心電図の検査を受け医者から告げられたことは
「盲腸炎ですね、2週間入院しましょうか。」
という二言だった。
これ以上苦しみたくなかった私はあっさり入院を決めた。
なんやかんや手続きをして入院するハメになったが少し安心した、もう苦しまなくていいと。
そして、病院のベッドで横になり安堵のため息をした時だった。
ある重大なことに気づいたのは。
「あれ、2週間入院したら年越しちゃうんじゃ?」
「て、ことは年末に食べようと思っていたふるさと納税のブリしゃぶは誰が食べるのか?」
「家族にみんな食べられてしまうのでは・・・?」
「このままじゃ、ブリしゃぶ食えずに年越しかーーーーーーーー!?」
その事実に気づくと余計寒気がした。
あんなに楽しみにしていたブリしゃぶを食わずに年なんて越せるか?いや、イナダ!!
ああ、なんとか年内に治さないと楽しみにとっておいたブリしゃぶが家族の腹の中に収まってしまう。
それは嫌だーーー!
ということで私は心の中で念じた、
「ブリしゃぶが食いたいから盲腸炎よ、治りたまえ」
「ブリしゃぶ食うから盲腸炎鎮まれ」
「ブリしゃぶ、ブリしゃぶ、ブリしゃぶ!!!」
「お願いします!治って!!!そしてブリしゃぶ味わいたいーー!」
「治れ!!盲腸炎!!我にブリしゃぶを!!」
食欲を強化させて病気に負けないように自己暗示をかけたわけだ。
するとだんだん身体が楽になっていくのを感じた。
「ブリしゃぶ!ブリしゃぶ!」とにかく自分の願望を刺激したのが功を奏したのかみるみる元気になっていった。
そして、入院2日目の午後になるとお医者さんから
「もう、明日退院して良いですよー」
と、退院の許可をいただいた。そして次の日には退院することができた。
やっぱり、病気を治すのには「治りたい」という気持ちが大切なのだろう。
私の場合は「ブリしゃぶを食べたい」という欲求があったから早く回復したようだ。
人間の体って不思議だな!
さて、年末にブリしゃぶ食べれるように体調を整えねば!!
では、またまた!
コメント