今回おすすめする本は「書く習慣(いしかわゆき)」です。
この本を読もうと思った理由は「文章を書く習慣」を身に着けたいと感じたからです。
私はもともと文章を書くという自己表現に興味がありました。幼いころから読書が好きで「どうしてこの作者はこんなすごい作品をつくれるのか?」そういった疑問をずっと抱いてきました。いつか自分もこんな表現をしてみたいと思い続けてきたのです。そのうち自分でも文章を書くようになりましたがなかなか他人に見せるのは勇気が必要でしんどい想いをしてきました。
でも、この本を読んでそんな「勇気のいるしんどさ」がふっと軽くなったように感じました。
この本によれば「仮に意味のない文章を書いても読んだ人によっては意味を感じるかもしれない」「うまい文章だけが読まれるわけではない。下手くそな文章でも世に公開することに意味がある」など私の「他人に公開することへのしんどさ」を吹き飛ばしてくれる内容が多くありました。
「書くこと」を習慣にすれば自分の中の可能性が開花するかもしれません。以下、この本で紹介された文章を書くときのアドバイスを紹介します。
①自分をアホだと思えばアウトプットできる
これは何が言いたいかというと自分のことを「アホ=忘れやすい」前提で考えることで文章を書くことが苦でなくなるということです。自分が思ったこと、感じたことをすぐに忘れるアホだと思えば、そういったことを忘れないために書いて残しておこうと思えるのです。書いて残したことは一種の文章です。これがコツコツ溜まっていけば何かしらの文章の種になります。そこから文を展開していけばいいわけです。
②完璧主義には「終わらせる勇気」を
文章を書く人の中には「完璧な文章になるまで公開しない」といった「完璧主義」の方がいます。しかし、文章を書く上で「完璧主義」は捨てるべきだと著者は主張します。なぜなら完璧な文章なんて書くことができないからです。そもそも完璧という定義が曖昧です。「締め切りに間に合えばOK」という人や「とりあえず形になっていれば大丈夫」という人など様々な価値観の人がいるのに「完璧」なものを作り出すなんて無茶というものです。完璧主義の方に必要なものそれは「終わらせる勇気」です。自分の中では80%でも誰かにとってはパーフェクトなんてことも多々あります。自分でタイミングよく終わらせてみましょう。
③あなたの日常は誰かの非日常!
文章を書くとき「ネタがない」なんて悩んでしまうときもありませんか?そんな時必要となるのは「いかに日常をネタとして書けるか」です。ありふれた日々をいかに面白くネタにできるか、その工夫が重要です。たとえ自分にとってたわいないありふれた日常でも意外と読み手にとっては新鮮で面白いことかもしれません。ぜひ、文章にして公表してみましょう。
などなど、いろいろな文章を書くときの心理的なハードルをとことん下げてくれるのが本書の特徴です。文章が書きたいけどなかなか動けない方の背中を間違いなく押してくれる「書く習慣」是非一読してみてください。
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