今回は自分の悩み、モヤモヤとした気分を晴らすために『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』を読んだ感想・気づきなどを3つに絞って書きたいと思います。
心の反応
まず、著者の主張として悩みや煩悩は心の反応が生み出しています。ですのですべての悩みを根本的に解決する方法として”ムダな反応をしない”ことが挙げられます。どういうことかというと朝の通勤ラッシュで「今日も混んでいるな」とげんなりする。これは心を憂鬱にさせる反応が起きているのです。要は反応さえしなければいっさいの悩み苦しみから解放されるという訳です。
自分を客観視する
次にどうやって心の反応を止めることができるのでしょうか?そのためには心の状態を見ることが重要です。その方法は3つあります。
①言葉で確認する
②感覚を意識する
③分類する
まず、①言葉で確認する。とは今行っている動作・感情を言葉で確認することです。例えば皿洗いをしてる時、「自分は皿洗いをしている」と心の中で言葉にする。イライラしていたら「イライラしてるなー」と言葉に出す。これを行うだけでムダな心の反応から抜け出せます。
次に②感覚を意識する。は目を閉じて自分の体に意識を集中することです。ムダな反応とは自分の頭の中で起きていることであって現実には存在しません。現実に意識を向ければ自然とムダな反応をしなくなります。
最後に③分類する。これは①言葉で確認するに似ていますが大雑把に観念的に理解するところに特徴があります。自分の心の状態を⑴貪欲⑵怒り⑶妄想に分類することでムダな反応をコントロールできます。
つまり、心の反応に捕われないためには自分を客観的にみることが大切ということです。
妄想との付き合い方
最後に妄想についてです。妄想とは「際限なく生まれて、確かめる術もない全く持って無意味な脳のデタラメ」です。妄想に振り回されてはいけません。かくいう私もたまに変な夢を見ます。その内容は「空飛ぶ絨毯から真っ逆さまに落ちる。」「仲の悪い姉を私が殺そうとする」などです。つまり、夢の内容は際限がなくデタラメです。しかし、中には夢には何かしらの意味があると考える方もいます。例えば「空から落ちる夢」は自分に自信がなくなってきてる証拠だと考える人などがいます。でも、その「夢=妄想」であり現実と関係あるかというと確かめる方法などないのです。なぜなら頭の中にしか存在しないものであり、現実とは違います。ですから自分の中の妄想に対して正しく理解しないとデタラメな妄想に振り回されて人生が充実しません。妄想には意味はないと知っているだけで振り回されなくなります。妄想が膨れてきたら「これは妄想だから一歩引いて消えてくれるのを待とう。」と考えられれば大丈夫でしょう。
終わりに
心の起伏に対して反応せず、流れる水のように対応できるようになりたいものです。人生を充実するためにおすすめの本です。ぜひ、一読を!!
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